雪の下で春を待つ健気なヤツら!北国ガーデナーの頼れる相棒「宿根草」入門

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北海道や東北の降雪寒冷地の園芸/ガーデニング

ようこそ、ユキオのガーデンへ!

いやあ、今日も冷えるなあ!ストーブの前で丸くなるのもいいけど、俺たちガーデナーの心はもう来年の春に向かってるよな!俺、ユキオは50代になってから、ますます庭への愛が深まっちまってな。特にこの長く厳しい冬があるからこそ、春に芽吹く命の力強さには毎年、本気で感動させられるんだ。

さて、よく園芸雑誌なんかで「北海道でもOKな宿根草!」なんて特集を見かけるけど、正直に言わせてもらうぜ。 「北海道」をひとくくりにするんじゃねえ! ってな。

札幌や函館みたいな比較的雪が多くて、冬の最低気温がマイナス10℃~15℃くらいで済む地域と、俺が住んでる同等の十勝や、釧路、北見みたいな内陸・道東エリアとじゃ、冬の次元が違うんだ。こっちはマイナス20℃、時にはマイナス30℃近くまで下がるし、カラッカラの寒風が吹き荒れる「十勝晴れ」の下では、雪が少なくて地面がカチンコチンに凍る「根域凍結」との戦いでもある。

だから、「札幌では越冬できたけど、帯広に引っ越したら全滅しちまった…」なんて悲しい話は、本当によくあるんだよ。

そこで今日は、この俺ユキオが、長年の経験と涙の失敗(笑)の上に、自信を持っておすすめできる**「道東・道北の極寒冷地でも、植えっぱなしで冬越しできる、マジで屈強な相棒たち【10選】」**を紹介するぜ!こいつらを知っていれば、もう冬の庭に怯える必要はない。むしろ、春を待つのが最高に楽しくなるはずだ。さあ、最後までしっかりついてこいよな!

① タイム・ロンギカウリス / クリーピングタイム (Thymus longicaulis / Thymus serpyllum)

トップバッターは、俺たちの足元を優しく、そして力強く彩ってくれるグラウンドカバーの王様、タイムだ!ロンギカウリスもクリーピングタイムも、とにかく丈夫。こいつらの強さは、もはや「植物」というより「生命体」って感じだな。

踏みつけにも強いから、庭の小道(アプローチ)の脇や、レンガの隙間に植えておくと、春から初夏にかけてピンクや紫の小さな花をびっしりと咲かせて、まるで花の絨毯みたいになるんだ。そして何より、上を歩くとフワッと爽やかなハーブの香りが立つのがたまらない!孫と一緒に庭を歩くと「じいじ、いい匂いがする!」って大喜びだぜ。

【ユキオの栽培ポイント】 こいつを育てるコツはただ一つ、「日当たりと水はけの良い場所に植える」こと。ジメジメした場所は苦手だから、少し土を盛ってレイズドベッド気味にしてやったり、砂を混ぜ込んでやるとご機嫌で育つ。十勝の極寒&乾燥にもへっちゃらで、雪が消えた地面から緑の葉をのぞかせてくれる姿は、春の訪れを一番に教えてくれる頼もしいヤツだ。

項目 内容
分類 シソ科イブキジャコウソウ属
タイプ 常緑性低木(耐寒性多年草)
開花期 6月~8月
草丈 5~15cm
日当たり 日向

② ツルニチニチソウ (ビンカ・ミノール) (Vinca minor)

[青紫色の花を咲かせたツルニチニチソウの写真]

日陰の庭で「なんか寂しいな…」って場所に困ったら、まずこいつを植えてみてくれ。本当に名前の通り、ツルをぐんぐん伸ばして、あっという間に地面を覆い尽くしてくれる。光沢のある緑の葉っぱは一年中青々としているし、春には涼しげな青紫色の花を咲かせてくれる。

「常緑」ってのがミソで、冬でも雪の中から緑の葉が見えたりすると、なんだかホッとするんだよな。生命力を感じるっていうか。繁殖力が旺盛すぎるのが玉にキズで、時々伸びすぎたツルをブチブチと引っこ抜いてやる必要があるくらいだ。

【ユキオの栽培ポイント】 道東の雪が少ない場所だと、冬の寒風で葉が傷んで茶色くなることがある。でも、心配するな!根っこは絶対に生きてるから、春になれば新しい葉がどんどん出てきて復活する。むしろ、そのくらいの試練があった方が、春の芽吹きがより愛おしくなるってもんだ。日陰でも日向でも育つけど、半日陰くらいが一番葉の色が綺麗だな。

項目 内容
分類 キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属
タイプ 常緑性つる性亜低木
開花期 4月~7月
草丈 10~20cm(つる性)
日当たり 日向~日陰

③ セダム・カムチャッカム (エゾノキリンソウ) (Sedum kamtschaticum)

[星形の黄色い花を咲かせるセダム・カムチャッカムの写真]

こいつは俺たち道産子のための宿根草と言ってもいいだろう!名前を見ろよ、「カムチャッカ」だぜ?そして和名は「エゾノキリンソウ」。生まれ故郷からして、寒さに強いに決まってるんだ。乾燥にもめっぽう強くて、ロックガーデンや石垣の隙間みたいな、普通なら植物が育たないような過酷な場所でこそ、その真価を発揮する。

初夏に咲く星形の黄色い花も可愛いけど、俺が好きなのは秋の紅葉だ。葉のフチが赤く染まって、これがまた渋くてカッコいいんだよ。冬には地上部は枯れるけど、春になると地面から赤い小さな芽がポツポツと顔を出す。その姿は、何度見ても「おお、生きてたか!」って嬉しくなる瞬間だ。

【ユキオの栽培ポイント】 水やりは、植え付けの時以外はほとんど必要ない。やりすぎると逆に根腐れするから放置が一番だ。とにかく丈夫で、ちぎれた茎を土に挿しておくだけで根付くほどの生命力。痩せ地で、ガンガン日が当たるところに植えてやると、引き締まった良い株になるぞ。

項目 内容
分類 ベンケイソウ科マンネングサ属
タイプ 耐寒性多年草(多肉植物)
開花期 6月~8月
草丈 10~20cm
日当たり 日向

④ ラミウム (Lamium maculatum)

[シルバーリーフにピンクの花が咲くラミウムの写真]

日陰の庭をパッと明るくしたいなら、絶対にラミウムだ。特にシルバーリーフの品種は、まるで銀箔を散らしたみたいにキラキラして、薄暗い場所でもそこだけ光が当たっているように見える。シェードガーデンの救世主だな。

春に咲くピンクや白の花も可憐でいい。これもグラウンドカバープランツで、ランナー(匍匐茎)を伸ばして広がっていく。ただ、タイムほど生育旺盛じゃないから、植栽スペースを乗っ取られる心配は少ないな。ギボウシやクリスマスローズの株元に植えてやると、お互いを引き立て合って、プロみたいな庭になるぜ。

【ユキオの栽培ポイント】 耐寒性は折り紙付き。マイナス30℃でも余裕で越冬する。むしろ、夏の強い日差しと蒸れが苦手だから、落葉樹の下みたいな、夏は涼しい木陰になるような場所がベストポジションだ。冬は葉が落ちて日が当たるから、まさに理想的な環境なんだよ。

項目 内容
分類 シソ科オドリコソウ属
タイプ 耐寒性多年草
開花期 5月~7月
草丈 15~30cm
日当たり 半日陰~日陰

⑤ 宿根イベリス (Iberis sempervirens)

[純白の花がこんもりと咲く宿根イベリスの写真]

春の庭に、雪がもう一度降ったのかと錯覚するくらいの、真っ白な花を咲かせるのがこのイベリスだ。とにかく花付きが良くて、満開の時期は株を覆い尽くさんばかりに咲き誇る。その純白の花は、どんな色の花とも相性がいいから、花壇の縁取りに使うと全体がキュッと引き締まる。

常緑性で、濃い緑色の葉がこんもりとマット状に茂るから、花がない時期でも寂しくならないのが嬉しいポイントだ。洋風の庭にも、和風の庭にも合う、使い勝手の良い優等生だな。

【ユキオの栽培ポイント】 こいつも日当たりと水はけが命。過湿を嫌うから、梅雨時期の蒸れには少し気をつけて、花が終わったら半分くらいにバッサリと刈り込んでやると、風通しが良くなって夏越しも楽勝だ。もちろん、道東の冬なんて雪の布団をかぶって余裕で越すぜ。

項目 内容
分類 アブラナ科イベリス属
タイプ 常緑性低木(耐寒性多年草)
開花期 5月~6月
草丈 20~30cm
日当たり 日向

⑥ ホスタ (ギボウシ) (Hosta)

[様々な葉の色や形が美しいホスタが茂る写真]

さあ、日陰の庭の「真打ち」登場だ!葉っぱの王様、ホスタ(ギボウシ)を入れないわけにはいかないだろう。ライムグリーン、ブルーグレー、斑入り…その葉のバリエーションは無限大で、集め始めると完全に沼にハマるぜ(笑)。

日陰を明るく彩るだけでなく、その大きな葉っぱは雑草が生えるのを抑えてくれる効果もある。夏に咲く、すっと伸びた花茎の先に咲く涼しげな花も美しい。冬には地上部は完全に枯れてなくなるけど、春にアスパラガスみたいな芽が土を突き破って出てくる瞬間は、生命の力強さを感じて感動するぞ。

【ユキオの栽培ポイント】 極寒の地でも全く問題なし。むしろ、冬にしっかり寒さに当たって休眠することが、春の美しい芽吹きにつながる。植えっぱなしで年々株が大きくなるから、数年に一度、春先に株分けしてやると、庭のあちこちにホスタ天国を作れる。ナメクジが葉っぱを食べに来るのが唯一の弱点かな。

項目 内容
分類 キジカクシ科ギボウシ属
タイプ 耐寒性多年草
開花期 6月~8月
草丈 20~100cm(品種による)
日当たり 半日陰~日陰

⑦ クリスマスローズ (Helleborus)

[雪の中から顔を出すクリスマスローズの花の写真]

まだ庭に雪が残っている早春、他のどんな花よりも先に、うつむき加減に健気な花を咲かせる姿には、心を鷲掴みにされる。これぞ冬の庭の女王様だ。「春はもうすぐそこだぞ」って、一番に教えてくれる存在。

昔は地味な花が多かったけど、最近は品種改良が進んで、八重咲きの豪華なやつや、スポットが入ったオシャレなやつとか、本当に色々出てきた。冬の間も常緑の葉が残るから、寂しい庭の彩りにもなる。

【ユキオの栽培ポイント】 夏の直射日光が苦手なので、ラミウムと同じく落葉樹の下がベストポジション。雪の下で冬を越すのは大得意。札幌だろうが旭川だろうが、雪さえ積もっていれば心配いらない。花が終わった後に、古い葉を根元から切ってやると、病気の予防にもなるし、新しい葉が綺麗に展開するぞ。

項目 内容
分類 キンポウゲ科クリスマスローズ属
タイプ 常緑性多年草
開花期 2月~4月
草丈 30~50cm
日当たり 半日陰

⑧ ゲラニウム (フウロソウ) (Geranium)

[可憐なピンク色の花を咲かせるゲラニウム・サンギネウムの写真]

「ゼラニウム」とよく間違えられるけど、こっちは冬越しできる宿根草の「ゲラニウム」だ。種類がめちゃくちゃ多くて、可憐な小花を咲かせるものから、野趣あふれる草姿のものまで様々。特に「ゲラニウム・サンギネウム」やその仲間たちは、驚くほど強健で、道東の厳しい環境でも全く問題ない。

初夏から夏にかけて、次から次へと花を咲かせ続けてくれる。花が終わった後に一度切り戻してやると、秋にまた返り咲きしてくれる健気なヤツも多い。自然な雰囲気の庭を作りたいなら、絶対におすすめだ。

【ユキオの栽培ポイント】 品種を選べば、日向から日陰まで、いろんな場所に適応してくれる。基本的には丈夫で手間いらずだけど、花が一段落した梅雨明けあたりに、株元からバッサリ切り戻すのが長く楽しむコツだ。新しい葉が吹いてきて、株が若返るぞ。

項目 内容
分類 フウロソウ科フウロソウ属
タイプ 耐寒性多年草
開花期 5月~9月(品種による)
草丈 15~80cm(品種による)
日当たり 日向~半日陰

⑨ 宿根スカビオサ (Scabiosa caucasica)

[青紫色の美しい花を咲かせる宿根スカビオサの写真]

風にそよぐ、繊細で美しい花姿が魅力のスカビオサ。一年草タイプも多いけど、ここで紹介するのは冬越しできる宿根タイプ、特に「コーカシカ」種だ。その名の通り、コーカサス地方の厳しい自然を生き抜いてきたヤツだから、耐寒性は抜群だ。

フワフワしたクッションのような花は、蝶や蜂にも大人気。切り花にしてもすごく長持ちするから、仏壇に飾ったり、奥さんにプレゼントしたりすると喜ばれるぞ。花色が豊富なのも魅力で、青、紫、白、ピンクと、集めたくなる。

【ユキオの栽培ポイント】 高温多湿が少し苦手なので、ここでもやっぱり「水はけの良さ」がキーワードになる。風通しの良い、日当たりの良い場所に植えてやるのがベスト。花が咲き終わった茎は、こまめに根元から切り取ってやると、次々と新しい花が上がってくる。

項目 内容
分類 マツムシソウ科マツムシソウ属
タイプ 耐寒性多年草
開花期 6月~9月
草丈 40~60cm
日当たり 日向

⑩ アルケミラ・モリス (Alchemilla mollis)

[葉の上に水滴が宝石のように輝くアルケミラ・モリスの写真]

最後に紹介するのは、派手さはないけど、庭の質をグッと上げてくれる名脇役、アルケミラ・モリスだ。こいつの最大の魅力は、なんといっても葉っぱ。ベルベットのような質感の葉は水を弾き、雨上がりや朝露が降りた時には、葉の上にキラキラと輝く水玉ができて、まるで宝石みたいに美しいんだ。

初夏に咲く、ライムグリーンの泡のような花も、どんな色の花とも調和して、庭全体を優しい雰囲気で包んでくれる。強健で、こぼれ種でもよく増えるから、一度庭に迎えれば、長く付き合える相棒になる。

【ユキオの栽培ポイント】 耐寒性は全く心配いらない。日向から半日陰まで適応範囲も広い。花が終わった後、種がこぼれて増えすぎるのが嫌なら、花茎ごと切り戻しておくといい。葉が汚くなってきた時も、思い切って根元から葉を刈り取ると、またすぐに綺麗な新しい葉が出てくる。本当に強いヤツだぜ。

項目 内容
分類 バラ科ハゴロモグサ属
タイプ 耐寒性多年草
開花期 6月~7月
草丈 30~50cm
日当たり 日向~半日陰

まとめ:北国の庭は「頼れる相棒」と共に

どうだったかな? ここに挙げた10種類の宿根草たちは、いずれも俺が十勝の庭で、厳しい冬を何度も越させてきた、信頼できる精鋭たちだ。こいつらがいれば、毎年春に「おかえり!」って言える喜びが待っている。

北国の庭づくりは、植物の生命力と、冬の厳しさとの真剣勝負だ。だからこそ、自分の庭で生き抜いてくれる植物への愛着は、他の地域のガーデナーの比じゃないと俺は思っている。

「植えっぱなし」ってのは、決して「手抜き」じゃない。その土地の気候に合った、本当に強い植物を選んで、自然のサイクルに任せるっていう、一番賢くて、豊かな関わり方なんだ。

さあ、このリストを片手に、来年の春、君の庭に迎える新しい相棒を探しに行かないか? 最高の庭

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