よぉ、みんな元気にしてるかい! ストーブの前で猫みたいに丸まってるかい? 庭のナナカマドの葉っぱもすっかり落ちて、いよいよ冬将軍の足音がドスドスと聞こえてきたな。庭仕事も一段落…なんて思ってるそこの君! まだ一番大事な仕事が残ってるぜ! 陽気なオヤジだ! ガハハ!
そう、今日のテーマは**「冬囲い(ふゆがこい)」**だ!
春に美しい花を咲かせ、夏には涼しい木陰を作ってくれた、愛する庭木たち。あいつらを、あの重たいドカ雪から守ってやるのは、俺たち庭主の愛であり、使命だよな! 「でも、なんかプロの仕事って感じで難しそう…」「縄の結び方とか、うちの親父はやってたけど俺は分からんし…」なんて、毎年見て見ぬフリをしてないかい?
心配するな! 今日はそんな君のために、写真付きで(イメージだけどな!)、誰でも簡単にできる冬囲いの「基本の“き”」を、この俺が熱血指導してやる! これを読めば、君も今日から立派な庭木のお守り役だ!
なんで「冬囲い」が必要なんだ? 雪国の過酷な現実をナメるな!
まず、なんでこんな面倒くさい(?)ことをしなきゃいけないのか。 それは、北海道や東北の雪が、俺たちが思ってる以上に**「重くて、陰湿で、しつこい」**からなんだ。
サラサラのパウダースノーが降ってるうちは、まあいい。だがな、一度積もった雪は、昼間のわずかな日差しで溶け、夜の寒さで凍り、水分を含んでどんどん重くなる。最終的には、大人の男が一人、枝の上にどっしり座り込んでるくらいの重さになるんだぞ! そんなもん食らったら、自慢の枝だって「ポキッ」と逝っちまうのは当たり前だろ?
それだけじゃない。冬の乾いた寒風もなかなかのクセモノでな。特に、冬でも葉っぱをつけている常緑樹は要注意だ。地面が凍って根から水分を吸えないのに、葉っぱは冷たい風にさらされて、どんどん水分を奪われていく。人間で言えば、サウナで汗をかいてるのに水が飲めないようなもんだ。そりゃあチリチリに枯れちまうよな。これを**「冬やけ(ふゆやけ)」**って言うんだ。
だから冬囲いは、ただの飾りじゃない。大切な庭木を、**雪の重さによる「物理的な骨折」と、寒風による「脱水症状」から守ってやるための、いわば「愛のギプスであり、最高級の保湿クリーム」**なんだよ!
まずはこれを揃えろ!冬囲いの三種の神器
プロみたいに立派な道具は必要ないぜ。まずはこの3つをホームセンターで揃えてこい! これさえあれば、大抵のことはどうにかなる!

- 支柱(しちゅう): 伝統的には竹が使われるけど、今は軽くて丈夫な園芸用の支柱(イボ竹とか)で十分だ。木の高さより少し長めのものを何本か用意しよう。
- 縄(なわ): 絶対におすすめなのが**「麻縄(あさなわ)」**だ。ナイロンの縄は滑りやすいし、凍るとカチカチになって木肌を傷つけることがある。その点、麻縄は滑りにくくて柔らかい。春になったら土に還るから、環境にも優しいんだ。
- 防風ネット: 常緑樹を守りたいなら必須アイテムだ。ケチらずに、目の細かいしっかりしたやつを選ぼう。
- 軍手とハサミ: 手の保護と、縄を切るためにな。これは言うまでもないな!
俺はここで買ってるぜ!
【実践編】君の庭木はどれだ?3つの基本パターンを完全マスター!
さあ、道具は揃ったな? 庭木のタイプに合わせて、最適な方法を選んでやろうぜ! ここを間違えると、せっかくの苦労が水の泡だからな!

その1:基本の「縄巻き」(低木向け)
対象: ツツジ、ドウダンツツジ、アジサイなど、背が低くて枝がたくさんある低木 目的: 枝を束ねて、雪が滑り落ちやすいスリムな体型にしてやる!
これは一番シンプルで、基本中の基本だ。 まず、木の枝を全部、幹の方へ優しく抱きしめるように寄せてやる。「よしよし、今年も頑張ったな」って声をかけながらな。傘を畳むように、木全体をスリムな円錐形にするイメージだ。
そこから、地面に近いところから縄でぐるっと縛り始める。そして、らせん階段を上るみたいに、15〜20cm間隔で上に向かって巻いていくんだ。ポイントは、きつく締めすぎないこと! 枝の間に縄を食い込ませるんじゃなくて、「優しく包んでやる」感じだ。てっぺんまで巻いたら、雨水が入らないように、しっかり結んで完成だ!
その2:「三脚囲い」(低木・中木向け)
対象: 横に大きく広がった株立ちの木や、縄巻きだけでは不安な低木から中木 目的: 木の周りに結界を張って、雪の圧力を直接受けさせない!
横に広がってて「縄巻き」じゃまとめきれない、ちょっとやんちゃなヤツらに使う技だ。 まず、木の周りに、支柱を3〜4本、地面にしっかり突き刺すんだ。上で先端が交わるように、円錐状のテントみたいな骨組みを作る。この時、支柱がグラグラしないように、足でしっかり踏み固めるのがコツだぞ。
てっぺんを縄でガッチリ固定したら、今度はその支柱の周りを、下から上に向かって縄でぐるぐる巻きつけていく。まるでクモの巣を作るみたいにな。これで、横から雪がなだれ込んでくるのを防ぐ、頑丈な砦の完成だ!
その3:「防風ネット巻き」(寒さに弱い常緑樹向け)
対象: コニファー、シャクナゲ、ツバキなど、冬でも葉をつけている常緑樹 目的: 寒風による「脱水症状(冬やけ)」から、デリケートな葉っぱを守る!
冬でも青々としている常緑樹は、雪の重さだけじゃなく、冷たい風による乾燥が天敵だ。そいつらを守るのがこの最終奥義。 まず、上の「縄巻き」の要領で、軽く枝葉をまとめてスリムにしてやる。その上から、防風ネットをぐるっと巻きつけて、風が入る隙間をなくしてやるんだ。ケチって隙間だらけじゃ意味ないぞ!
最後は、ネットの裾が風でバタバタとめくれないように、下の方を縄で縛ったり、折り返したりして固定するのを忘れずにな。これで、厳しい冬の風もシャットアウトだ!
オヤジからの金言!冬囲い成功のための3つの鉄則
最後に、失敗しないための大事なポイントを3つだけ、心に刻んでおけ!
- 鉄則1:タイミングが命! 必ず、本格的な雪が積もる前、そして地面が凍る前に作業を終わらせること! 11月中の天気のいい、風のない日を狙うのがベストだ。地面が凍ってからじゃ、支柱が刺さらなくて泣きを見ることになるぞ!
- 鉄則2:目的を忘れるな! 何のためにやってるんだっけ? そう、「雪の重さ」と「風雪」から守るためだ。この2つを常に意識すれば、自然とやり方が見えてくる。「この枝は雪が積もったら折れそうだな」「この葉っぱは風に当たりそうだな」って、木と対話しながら作業するんだ。
- 鉄則3:春の「解放」も忘れずに! 冬囲いを外すタイミングも重要だ。春になって、もうドカ雪の心配がなくなったら、なるべく早く外してやること。いつまでもギプスをつけたままじゃ、新しい芽が伸び伸びと育たないからな。ただし、遅霜には注意しろよ!
どうだい? これならできそうだろ?
冬囲いは、面倒な作業じゃない。愛する庭木との、冬の間のコミュニケーションなんだ。「今年も一年、ありがとうな。この中でゆっくり休んで、また春に元気な顔を見せてくれよ」そんな気持ちを込めて、一本一本、縄を結んでいく。
そのひと手間が、来年の春、美しい花や生き生きとした若葉という、最高の返事になって返ってくるんだからな。
それじゃ、またな! 作業に夢中になって、腰、痛めるなよ!


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